9月中旬、堂ヶ島方面の海岸へ向かう途中、宇久須(うぐす)にある風鈴神社へ寄った。
夏の間だけの神社
じつは風鈴神社というのは夏の間だけの名称で、宇久須神社(うぐすじんじゃ)というのが本来の名前のようだ。
神社の由来説明にはこんなことが書いてある。
西伊豆町は、かつてガラス原料の珪石を算出したガラスのふるさとです。
当時、多くの住民が鉱山で汗を流し、高度成長時代の日本を陰で支えました。
鉱山のあった宇久須地区には、現在ガラス美術館や個人工房があります。
古より土地を守ってこられた宇久須神社に、2022年より夏の間だけ町内のガラス作家が制作した風鈴の音色を奉納し、『風鈴神社』と呼ぶことにしました。
境内に入る前から、すでにたくさんの風鈴の音が聴こえてきて、気分が盛り上がる。
訪問した日は真っ青な空の下、ほどよい風が絶え間なく吹いていて、風鈴の音はとても清々しく響いている。
境内には小さな社しか見当たらないが、この中でたくさんの風鈴が鳴っているのだろうか?
とりあえず中に入ってみよう。
ガラスの風鈴
建物の中に入ると、それは本殿ではなく本殿の手前にある待合所のような場所だったが、その建物の中いっぱいにガラスの風鈴がぶら下がっている。圧倒される。
この宇久須(うぐす)地区はガラスの主原料である珪石の産地として日本のガラス文化を支えてきたらしい。
これらの風鈴は、この地域に惹かれて移住してきたガラス作家たちの作品だという。
休憩用の折りたたみ椅子がおいてあった。心遣いがありがたい。
しばし座って風鈴の音を楽しんだ。
青空の下、地域の小さな神社の日陰でのんびりと風鈴の音を聴く。
とても気持ちがいい。
本殿の龍と獅子
本殿にご挨拶に向かう。
伊豆の神社は凝った彫り物が多く、見逃せないポイントだ。ここの龍と獅子もただならぬ腕を感じる。
あとで調べてみると、松崎町の名工の作品らしい。
唸り声を上げる狛犬
境内で見当たらなかった狛犬がここにいた!
唸り声を上げているような表情だが、可愛らしく個性的な顔だ。
狛犬は神社ごとに顔が違って面白い。神社を訪れるときの楽しみの一つだ。
来年また来よう
夏の間だけの風鈴神社は最高だった。また来年、天気がいい日を選んで必ず来よう。
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